「補聴器には価格が安い物から高い物まであるけど、価格によって何が違うの?」
というお話をよく耳にします。
安い物は、数千円~2万円程度の価格ものまでありますが、”補聴器”ではなく”集音器”がほとんどです。補聴器では、2万円~3万円程度の安い物から50万円程度の高い価格ものであります。 ※片耳の価格
高いから良い、安いから悪いということではなく、
それぞれの使用目的に合った補聴器を選ぶことが大切です。
また、耳かけ型と耳あな型では、大きな価格差はありません。
(補聴器の形では価格はそこまで変わらないということです。)
では、補聴器(集音器含む)を価格別に見ていきましょう。
1、1台50万円前後の補聴器(耳あな型(オーダーメイド)、耳かけ型)※自動調整
■特徴
- ハウリング制御で、ピーピー音が鳴りにくい。
- 雑音制御能力が一番高い。
- 音の環境(うるさい場所や静かな場所等)に合わせて補聴器が自動で音を細かく調整してくれる。
- 補聴器の音をかなり細かく調整できる。
- 音質が良い(クリアに聴こえる)
- 保証がかなり手厚い(修理保証、紛失保証等)
■こういう方におススメ
- ハウリング制御で、ピーピー音が鳴りにくい。
- 雑音制御能力が一番高い。
- 音の環境(うるさい場所や静かな場所等)に合わせて補聴器が自動で音を細かく調整してくれる。
- 補聴器の音をかなり細かく調整できる。
- 音質が良い(クリアに聴こえる)
- 保証がかなり手厚い(修理保証、紛失保証等)
2、1台30万円前後の補聴器(耳あな型(オーダーメイド)、耳かけ型)※半自動調整
■特徴
- ハウリング制御で、ピーピー音が鳴りにくい。
- 雑音制御能力が高い。
- 音の環境(うるさい場所や静かな場所等)に合わせて補聴器が自動で音を調整してくれる。
- 補聴器の音を細かく調整できる。
- 音質が良い(クリアに聴こえる)。
- 保証が手厚い(修理保証、紛失保証等)。
■こういう方におススメ
- いろいろな場所にいっても何もせずに聞きたい方
- ご自身でリモコンや補聴器本体でボリュームや音質を変更するのが面倒な方
- 調整や聴力測定などに時間がかかってもよい方
3、1台15~25万円前後の補聴器(耳あな型(オーダーメイド)、耳かけ型)
■特徴
- ハウリング制御で、ピーピー音が鳴りにくい
- 雑音制御が可能
- 補聴器の音を調整できる
- 音質が良い(クリアに聴こえる)
- 保証がある(修理保証、紛失保証等)
■こういう方におススメ
- ご自身でリモコンや補聴器本体でボリュームや音質を変更するのが面倒ではない方
- 補聴器が初めての方
- 調整や聴力測定などに時間がかかってもよい方
4、1台10~15万円前後の補聴器(耳あな型(オーダーメイド)、耳かけ型)
■特徴
- ハウリング制御で、ピーピー音が鳴りにくい
- 雑音制御が少し可能
- 補聴器の音を調整できる
- 保証がある(修理保証のみ)
■こういう方におススメ
- ご自身でリモコンや補聴器本体でボリュームや音質を変更するのが面倒ではない方
- 補聴器が初めての方
- 調整や聴力測定などに時間がかかってもよい方
- 補聴器にお金を使いたくない方
- 雑音等が大きくてもある程度聴こえれば良いと思われる方
5、1台5万円~10万円前後の補聴器(耳あな型(既製)、耳かけ型、ポケット型)
■特徴
- 雑音制御が少し可能
- 補聴器の音を調整できる
- 保証がある(修理保証のみ)
■こういう方におススメ
- 補聴器にお金を使いたくない方
- 雑音等が大きくてもある程度聴こえれば良いと思われる方
- 騒がしい場所で大切な会話を聞く機会のない方
6、1台2万円~5万円程度の補聴器(耳あな型(既製)、耳かけ型、ポケット型)
■特徴
- 通販やインターネットで購入が可能。
- 雑音やピーピー音がうるさい。
- アフターサービスはコールセンターのみで対応。
■こういう方におススメ
- ・補聴器にお金を使いたくない方
- ・雑音等が大きくても良いと思われる方
7、1台2万円未満の補聴器(主に集音器)(耳あな型(既製)、耳かけ型、ポケット型)
■特徴
- ほとんどの場合が、”補聴器”ではなく”集音器”
- 通販やインターネットで購入が可能
- 雑音やピーピー音がうるさい
- アフターサービスはコールセンターのみで対応
■こういう方におススメ
- 補聴器にお金を使いたくない方
- 難聴がかなり軽い方
まとめ
では、一番多く売れている補聴器の価格帯はどれかということですが、補聴器の専門店では、20~30万円程度の価格の補聴器が一番売れています。
※5万円未満の補聴器・集音器を除く(補聴器専門店では取り扱いがないため)軽度な難聴の方で補聴器にお金をかけたくない方は、インターネットや通販で安い価格の補聴器を購入してみても良いかもしれませんが、しっかりと聴力測定をして自分の耳の形・聴力に合った補聴器を装用されたい方は
専門店でご相談されてはいかがでしょうか。
特に補聴器は買って終わりのものではなく、恒常的にフィッティング(音の調整)することが大切ですので、アフターサービスのしっかりとした専門店で購入されることをお勧めします。