アナログ補聴器とデジタル補聴器の違いは?
近年の補聴器はほとんどがデジタル補聴器ですが、一昔前までアナログ補聴器が主流でした。 アナログ補聴器は、マイクで音を拾いアナログ信号のまま音を増幅し、レシーバーから音を出します。 それに対して、デジタル補聴器は、マイクで拾った音をデジタル信号に変換し、レシーバーから音を出します。 と言ったところで何が違うかよくわかりませんが、デジタル信号の場合は音を加工することが可能になり、雑音を抑えるなど様々な機能を働かせることができるのです。 それにより、よりよい聴こえを提供することができ、アナログ補聴器の問題であったピーピー音などが解消されているのです。
補聴器購入の際に保険は聞きますか??
残念ながら保険は適用されません。 ただし、障害者総合支援法による補助金制度や、医療費控除の対象になる場合がございます。
補聴器はなぜ海外製が多いのですか?
補聴器のメーカーは欧米諸国が大半であり、その理由は諸説あります。 日本では、補聴器=障害と捉えてしまったり、生活に支障を来すため補聴器を渋々つけたりと、ネガティブなイメージが多いですが、 海外では、難聴に理解があり企業として補聴器を推薦したりと、活動的な生活を送るために補聴器を装用する方が多いのが現状です。 そういったことから、福祉サービスの充実している国に補聴器のメーカーが多いといえるでしょう。 また、世界六大補聴器メーカーも全て海外メーカーであるということも、前述からいえる事かもしれません。
補聴器は価格によって何が違うのですか?
高い補聴器と安い補聴器の違いですが、まず補聴器の形(耳かけ型か耳あな型)で価格が大きく変わることはございません。 補聴器の性能(中に入っている機械)によって価格が変わってきます。 メーカーにより多少の差はありますが、価格が高くなるにつれて雑音を抑える力が強くなったり、 音環境に応じて補聴器が自動的に音量等を調整してくれたりと、高機能になってくるのです。 ただし、高い補聴器だから必ずしも自分に合うわけではありません。使用される方の生活スタイル等によって補聴器を選定する方が良いです。
補聴器は慣れるのが大変と聞きますが、すぐに聞こえるようになるのですか?
"聴力は30歳を超えると徐々に低下していきます。補聴器が必要と感じるのは70歳代くらいが多く、40年間以上聞こえにくい静かな環境で生活しています。 したがって、補聴器をつけると扇風機や空調の音などもよく聞こえてしまい、最初はうるさく感じてしまいます。 もちろん会話の音も大きくなりますが、周りの環境音も大きくなります。これが一般的に良く言われる「雑音」です。 これらの音に慣れるためには、一般的に数カ月の聴覚リハビリテーションが必要と言われています。 補聴器をつけ始めたころは少しうるさく感じますが、毎日つけて「音を聞く」ことで、うるささに慣れ、必要な音と不要な音を聞き分ける力がついてきます。 耳で音を聞きますが、その聞いた音は頭(脳)で理解するため、「聴覚」のリハビリテーションと言われるのです。 と、色々とご説明いたしましたが、人により慣れるまでの期間は異なります。当店をご利用いただいている方の平均では、約3か月といったところでしょうか。 3カ月くらいすれば、少し慣れてきたかなとおっしゃっていただける方が多いです。※もちろん毎日装用することが前提です。"
補聴器の寿命はどれくらいですか?
平均的には、7~8年程度が多いでしょうか。 定期的にメンテナンスを行い、ご自宅でもしっかり管理されている場合は、10年前後は問題ないでしょう。 もちろん10年使っている間に修理が必要になる場合がありますが。 当店のお客様では、最長20年近くご使用になられたお客様もいらっしゃいました。
補聴器には、補助金などありますか?
補聴器を購入するには、主に障害者総合支援法による補装具費支給制度と医療費控除を利用できる場合がございます。
補聴器には高額なイメージがありますが。
"補聴器は、片耳で5~50万円程度とかなり価格に幅があります。補聴器の形によっても価格がことなりますが、平均的な価格は15~20万円前後となります。  なぜ補聴器は高いのか? 補聴器の価格には、購入後のメンテナンス費用などが含まれているからです。補聴器は買えば終わりということではなく、2~3カ月に一度ご来店いただき、補聴器のクリーニングや点検を行います。また、必要であれば聴力測定を行い、補聴器の音の調整も行います。それら、クリーニング費用・点検費用・測定費用・調整費用が補聴器の購入代金に含まれているということになります。 ※部品交換やオーバーホールを要する点検等は別途費用が掛かります。 また、補聴器は精密機械であり、開発に多額の費用がかかっているということも、補聴器が高価な理由の一つです。  では、高い補聴器と安い補聴器の違いですが、まず補聴器の形(耳かけ型か耳あな型)で価格が大きく変わることはございません。補聴器の性能(中に入っている機械)によって価格が変わってきます。メーカーにより多少の差はありますが、価格が高くなるにつれて雑音を抑える力が強くなったり、音環境に応じて補聴器が自動的に音量等を調整してくれたりと、高機能になってくるのです。"
補聴器と集音器は何が違うの?
一つ目は、補聴器は医療機器であり、集音器は医療機器ではないということになります。では、医療機器である必要があるのか?前述で、補聴器は管理医療機器であると述べましたが、この管理医療機器と認可されるには、安全面や効果等、厚生労働省が定めた一定の基準を上回らなければなりません。さらに、医療機器の販売にも管理者を設置しなければならない等の制限があります。したがって、補聴器(管理医療機器)は、安全性と効果がある程度認められているものといえます。他方、集音器には販売や製造に関して特別な制限はありませんので、通販やネット販売等でも簡易に手に入れることができるのです。 二つ目は、性能の違いです。集音器よりも補聴器の方が、圧倒的に性能が高くなっております。集音器のほとんどは、基本的に音を増幅するのみの機能しかないのに対し、補聴器には音の増幅はもちろんのこと、指向性(音の方向がわかりやすく、言葉に集中する)・雑音制御(周りの雑音を抑え、騒音化での言葉を聞きやすくする)・衝撃音の緩和(突然の大きな音を緩和する)等の機能があり、周波数ごとの調整等補聴器を装用される方一人一人の耳に合わせることができるのです。 三つ目は、価格の違いです。前述したように集音器と補聴器の差が価格に表れており、集音器は1~2万円程度ですが、補聴器は安くても10万円から50万円程度まであります。
補聴器は片耳でもいいですか?
聴力により、片耳が良い場合と両耳が良い場合とございますが、両耳の聴力が悪い場合は両耳装用が基本的となります。 なぜなら、両耳難聴で片耳のみ補聴器を使用した場合、片方の耳ばかり使用し疲れやすくなってしまいます。 また、方向感覚や平衡感覚が悪くなることも理由の一つです。メガネを片目だけかけるのと同じです。