質問:補聴器と集音器は何が違うの?
回答:一つ目は、補聴器は医療機器であり、集音器は医療機器ではないということになります。では、医療機器である必要があるのか?前述で、補聴器は管理医療機器であると述べましたが、この管理医療機器と認可されるには、安全面や効果等、厚生労働省が定めた一定の基準を上回らなければなりません。さらに、医療機器の販売にも管理者を設置しなければならない等の制限があります。したがって、補聴器(管理医療機器)は、安全性と効果がある程度認められているものといえます。他方、集音器には販売や製造に関して特別な制限はありませんので、通販やネット販売等でも簡易に手に入れることができるのです。
二つ目は、性能の違いです。集音器よりも補聴器の方が、圧倒的に性能が高くなっております。集音器のほとんどは、基本的に音を増幅するのみの機能しかないのに対し、補聴器には音の増幅はもちろんのこと、指向性(音の方向がわかりやすく、言葉に集中する)・雑音制御(周りの雑音を抑え、騒音化での言葉を聞きやすくする)・衝撃音の緩和(突然の大きな音を緩和する)等の機能があり、周波数ごとの調整等補聴器を装用される方一人一人の耳に合わせることができるのです。
三つ目は、価格の違いです。前述したように集音器と補聴器の差が価格に表れており、集音器は1~2万円程度ですが、補聴器は安くても10万円から50万円程度まであります。