補聴器の電池について知っておくべきこと

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補聴器を使用されたことのある方は、必ず補聴器用の電池を使用されていると思いますが、「空気電池って初めて聞いた」や「新しい電池を使ったのに、すぐに電池が切れた」、「使ってもないのに、電池が切れていた」等々いろんなご相談を受けることがございます。

補聴器には特殊な電池を使用しておりますので、一般的な乾電池やボタン電池のような感覚で使用すると、効果を十分に発揮できない場合がございます。補聴器は、電池を使用する製品(主に電化製品)の中でも、かなり極小サイズの製品ですが、毎日10時間程度使用することが一般的ですので、小さいサイズ且つ大容量の特殊な電池が必要になるのです。

補聴器を使用するということは、補聴器用空気電池を使用するということになりますので、少しでも長く補聴器を使用できるように、補聴器用空気電池について知っておくべきことを以下に記載致します。

 

■補聴器用空気電池の種類

主に以下4種の空気電池が使われています。

・名称:PR536(10A) サイズ:5.8×3.6(㎜) 寿命:約6日 シールの色:黄色

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・名称:PR41(312) サイズ:7.9×3.6(㎜) 寿命:約10日 シールの色:茶色

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・名称:PR48(13) サイズ:7.9×5.4(㎜) 寿命:約2週間 シールの色:橙色

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・名称:PR44(675) サイズ:11.6×5.4(㎜) 寿命:約1か月 シールの色:青色

「PR44 GN」の画像検索結果

 

■補聴器用空気電池の基本

・補聴器用の電池は、空気電池(空気亜鉛電池とも呼ばれている)を使用しており、補聴器の種類に応じて、空気電池のサイズも異なりますので、使用する補聴器に合ったサイズを使用してください。

※ポケット型補聴器は乾電池の場合が多く、ここでいう”補聴器”とは、“耳あな型補聴器・耳かけ型補聴器”のことをいいます。

・プラス極に小さな穴が開いており、そこから空気(酸素)を取り入れて発電します。使用しないからといって、プラス極にセロハンテープ等を貼ることは、電池の不具合の原因になります。

・外気(乾燥・低温)の影響を受けやすい性質です。気温も低く、乾燥している冬場は寿命が短くなるケースが多くなっています。

・ボタン型電池と比べて寿命が約2倍且つ軽量です。

・シールを剥がすと発電し続けるため、電池を使わなくても放電し続けます。

 

■補聴器用空気電池を長く使用するコツ

・電池を使用するまでは、シールを剥がさないようにします。

(シールを剥がすと発電開始し、放電し続け、寿命が短くなります。)

・シールを剥がしてから、30秒~1分程度経ってから使用します。

(シールを剥がした直後は正常に動きません。)

・補聴器を乾燥ケースや乾燥器に入れるときは、電池を外します。

(空気電池を乾燥すると、寿命が短くなります。)

・補聴器を使用していないときは、補聴器のバッテリードア(電池の蓋)を開けておきます。または、電池を外し+極を下にして置いておきます。

(補聴器を使用していないときに、電池を消耗しないようにします。)

・二酸化炭素の発生する機器(ガスストーブ等)を使用する場合は、定期的に換気します。

(排出された二酸化炭素の影響で電池の寿命が短くなります。)

・電池が冷えている場合は、体温で少し温めてから使用します。

(電池が冷えていると十分に機能しません。)

 

■その他注意事項

・電池が切れた場合は、すぐに補聴器から取り出します。

(放置すると電池の液が漏れてきて、補聴器が故障する場合があります。)

・電池を捨てるときは、電池を購入されたお店で回収してもらいましょう。

 

 

補聴器の価格について

「補聴器には価格が安い物から高い物まであるけど、価格によって何が違うの?」

というお話をよく耳にします。

安い物は、数千円~2万円程度の価格ものまでありますが、”補聴器”ではなく”集音器”がほとんどです。

補聴器では、2万円~3万円程度の安い物から50万円程度の高い価格ものであります。 ※片耳の価格

 

高いから良い、安いから悪いということではなく、

それぞれの使用目的に合った補聴器を選ぶことが大切です。

また、耳かけ型と耳あな型では、大きな価格差はありません。

(補聴器の形では価格はそこまで変わらないということです。)

 

では、補聴器(集音器含む)を価格別に見ていきましょう。

 

1、1台50万円前後の補聴器(耳あな型(オーダーメイド)、耳かけ型)※自動調整

■特調

・ハウリング制御で、ピーピー音が鳴りにくい。

・雑音制御能力が一番高い。

・音の環境(うるさい場所や静かな場所等)に合わせて補聴器が自動で音を細かく調整してくれる。

・補聴器の音をかなり細かく調整できる。

・音質が良い(クリアに聴こえる)。

・保証がかなり手厚い(修理保証、紛失保証等)。

■こういう方におススメ

・いろいろな場所にいっても何もせずに快適に聞きたい方

・ご自身でリモコンや補聴器本体でボリュームや音質を変更するのが面倒な方

・聞こえにこだわりのある方

・よりよい音質を求める方

・調整や聴力測定などに時間がかかってもよい方

2、1台30万円前後の補聴器(耳あな型(オーダーメイド)、耳かけ型)※半自動調整

■特調

・ハウリング制御で、ピーピー音が鳴りにくい。

・雑音制御能力が高い。

・音の環境(うるさい場所や静かな場所等)に合わせて補聴器が自動で音を調整してくれる。

・補聴器の音を細かく調整できる。

・音質が良い(クリアに聴こえる)。

・保証が手厚い(修理保証、紛失保証等)。

 

■こういう方におススメ

・いろいろな場所にいっても何もせずに聞きたい方

・ご自身でリモコンや補聴器本体でボリュームや音質を変更するのが面倒な方

・調整や聴力測定などに時間がかかってもよい方

 

3、1台15~25万円前後の補聴器(耳あな型(オーダーメイド)、耳かけ型)

■特調

・ハウリング制御で、ピーピー音が鳴りにくい。

・雑音制御が可能。

・補聴器の音を調整できる。

・音質が良い(クリアに聴こえる)。

・保証がある(修理保証、紛失保証等)。

■こういう方におススメ

・ご自身でリモコンや補聴器本体でボリュームや音質を変更するのが面倒ではない方

・補聴器が初めての方

・調整や聴力測定などに時間がかかってもよい方

 

4、1台10~15万円前後の補聴器(耳あな型(オーダーメイド)、耳かけ型)

■特調

・ハウリング制御で、ピーピー音が鳴りにくい。

・雑音制御が少し可能。

・補聴器の音を調整できる。

・保証がある(修理保証のみ)。

■こういう方におススメ

・ご自身でリモコンや補聴器本体でボリュームや音質を変更するのが面倒ではない方

・補聴器が初めての方

・調整や聴力測定などに時間がかかってもよい方

・補聴器にお金を使いたくない方

・雑音等が大きくてもある程度聴こえれば良いと思われる方

 

5、1台5万円~10万円前後の補聴器(耳あな型(既製)、耳かけ型、ポケット型)

■特調

・雑音制御が少し可能。

・補聴器の音を調整できる。

・保証がある(修理保証のみ)。

■こういう方におススメ

・補聴器にお金を使いたくない方

・雑音等が大きくてもある程度聴こえれば良いと思われる方

・騒がしい場所で大切な会話を聞く機会のない方

 

 

6、1台2万円~5万円程度の補聴器(耳あな型(既製)、耳かけ型、ポケット型)

■特調

・通販やインターネットで購入が可能。

・雑音やピーピー音がうるさい。

・アフターサービスはコールセンターのみで対応。

■こういう方におススメ

・補聴器にお金を使いたくない方

・雑音等が大きくても良いと思われる方

 

7、1台2万円未満の補聴器(主に集音器)(耳あな型(既製)、耳かけ型、ポケット型)

■特調

・ほとんどの場合が、”補聴器”ではなく”集音器”。

・通販やインターネットで購入が可能。

・雑音やピーピー音がうるさい。

・アフターサービスはコールセンターのみで対応。

■こういう方におススメ

・補聴器にお金を使いたくない方

・難聴がかなり軽い方

 

~まとめ~

では、一番多く売れている補聴器の価格帯はどれかということですが、

補聴器の専門店では、20~30万円程度の価格の補聴器が一番売れています。

※5万円未満の補聴器・集音器を除く(補聴器専門店では取り扱いがないため)

軽度な難聴の方で補聴器にお金をかけたくない方は、インターネットや通販で安い価格の補聴器を購入してみても

良いかもしれませんが、しっかりと聴力測定をして自分の耳の形・聴力に合った補聴器を装用されたい方は

専門店でご相談されてはいかがでしょうか。

特に補聴器は買って終わりのものではなく、恒常的にフィッティング(音の調整)することが大切ですので、

アフターサービスのしっかりとした専門店で購入されることをお勧めします。